6.フォーム、その他

ここで示すタグは、ブラウザ上での操作によるサーバへの送信等、特別な機能を持つものです
ここでは、タグの内、<FORM><INPUT><SELECT><OPTION><TEXTAREA><!-- -->特殊文字<!DOCTYPE>について説明します

(1) <FORM
 action="url"
 method="メソッド"
 enctype="エンコードタイプ"
 name="フォーム名"
 target="ターゲットウィンドウ名"
>
</FORM>

このタグで囲まれた部分が、入力フォームである事を示します
actionは、フォームを処理するCGI等のURLを指示します
URLに"mailto:メイルアドレス"を指示すると、メイルとして送る事も可能です
methodは、サーバへの要求メソッドで、「get」「post」が選択出来ます
enctypeは、MIMEエンコードタイプを指示します
nameは、このフォームをJavaScriptが特定するための名前を指示します
targetは、フォーム送信後の結果を表示するウィンドウを指定します
の使い方では、targetに目的のフレームを指定しますが、その他に、「_blank(新しいウィンドウ)」、「_self(自分自身)」、「_parent(親ウィンドウ)」、「_top(ウィンドウ全体:フレームの解除)」が使えます
このタグでは、入力フォームの範囲を表すのみで、単独では機能しません
内部で、<INPUT><SELECT><OPTION><TEXTAREA>を使用し、意味を持ちます
(2) <INPUT
 type="形式"
 name="シンボル名"
 value="値"
 size="長さ"
 maxlength="文字数"
 src="url"
 checked="ボタン名"
 align="位置"
>

このタグで、フォーム内の個々の入力項目を指示します
typeは、入力項目の形式を指示するもので、次のものが指定可能です
  • text:文字入力
  • password:パスワード入力(入力された文字は*等で表示され見えません)
  • radio:ラジオボタン
  • checkbox:チェックボックス
  • hidden:隠しフィールド
  • image:画像の座標
  • button:ボタン
  • submit:送信ボタン
  • reset:リセットボタン
  • file:ファイル選択
nameは、その項目につけられる名前を指示し、サーバに送られる項目名となります
valueは、その項目の値で、typeの内容により、次のいずれかを指示します
  • text、password、file:デフォルトの値
  • radio、checkbox、hidden:サーバに送られる値
  • button、submit、reset:ボタンに表示される文字
sizeは、text、password、での入力フィールドの長さを文字数で指示します
maxlengthは、text、password、の最大入力文字数を指示します
srcは、URLで示した画像をボタンとして使用する事を指示します
この場合、typeは、imageである必要があり、その画像をクリックすると、座標情報がサーバに送られます(特に他に送信ボタンを必要としません)
checkedは、radio、checkbox、であらかじめチェックされている項目を指示します
alignは、画像の位置あわせを指示します(typeは、imageである必要があり、内容は、<IMG>と同じです)
以下は、この使い方の例です

<FORM>
これは、textの例です <INPUT type="text" value="ここに文字を入れます" size="30" maxlength="40">
</FORM>
は、
これは、textの例です 
<FORM>
これは、passwordの例です <INPUT type="password" size="10" maxlength="40">
</FORM>
は、
これは、passwordの例です 
<FORM>
これは、radioの例です
<INPUT type="radio" name="answer" value="1">よくわかった<BR>
<INPUT type="radio" name="answer" value="2">だいたいわかった<BR>
<INPUT type="radio" name="answer" value="3" checked>もう少し説明して<BR>
<INPUT type="radio" name="answer" value="4">理解不能<BR>
</FORM>
は、
これは、radioの例です
よくわかった
だいたいわかった
もう少し説明して
理解不能
<FORM>
これは、radioの例です
<INPUT type="radio" name="answer" value="1">よくわかった
<INPUT type="radio" name="answer" value="2">だいたいわかった
<INPUT type="radio" name="answer" value="3">もう少し説明して
<INPUT type="radio" name="answer" value="4">理解不能
</FORM>
は、
注)<INPUT>の後を<BR>で改行しないと、横並びになります
注)checkedを指示しないと、最初はどこにもチェックがありません
これは、radioの例です
よくわかった だいたいわかった もう少し説明して 理解不能
<FORM>
これは、radioの例です
<INPUT type="radio" name="answer" value="1">よくわかった
<INPUT type="radio" name="answer" value="2" checked>だいたいわかった
<INPUT type="radio" name="kotae" value="3">もう少し説明して
<INPUT type="radio" name="kotae" value="4">理解不能
</FORM>
は、
注)同じnameを持つものが、1グループとなります
これは、radioの例です
よくわかった だいたいわかった もう少し説明して 理解不能
<FORM>
これは、checkboxの例です
<INPUT type="checkbox" name="1F" value="1">1F<BR>
<INPUT type="checkbox" name="2F" value="2">2F<BR>
<INPUT type="checkbox" name="3F" value="3" checked>3F<BR>
</FORM>
は、
これは、checkboxの例です
1F
2F
3F
<FORM>
これは、hiddenの例です
<INPUT type="hidden" name="type" value="form1">本当はここにhidden項目がある
</FORM>
は、
これは、hiddenの例です
本当はここにhidden項目がある
<FORM>
これは、imageの例です
<INPUT type="image" src="pac1.gif" align="center">ここを押してね!<BR>
</FORM>
は、
これは、imageの例です
ここを押してね!
<FORM>
これは、button、submit、resetの例です
<INPUT type="button" name="help" value="?">
<INPUT type="submit" value="送信">
<INPUT type="reset" value="クリア">
</FORM>
は、
これは、button、submit、resetの例です
<FORM>
これは、fileの例です <INPUT type="file" name="file" size="10">
</FORM>
は、
これは、fileの例です 
(3) <SELECT
 name="シンボル名"
 size="行数"
 multiple
>
</SELECT>

このタグで囲まれた部分が、選択リストである事を示します
nameは、その項目につけられる名前を指示し、サーバに送られる項目名となります
sizeは、選択リストの行数を示し、指定しないと、プルダウン、指定するとリストで表示されます
multipleは、このリスト内の項目が複数選択可能であることを指示します
このタグでは、選択リストの範囲を表すのみで、単独では機能しません
内部で、<OPTION>を使用し、意味を持ちます
(4) <OPTION
 selected
 value="値"
>

このタグで、選択リストの1項目を示します
selectedは、この項目が最初から選択されている事を指示します
valueは、この項目の選択でサーバに送られる値を指示します
以下は、この使い方の例です

<FORM>
行き先
<SELECT name="station">
<OPTION value="1">朝霧
<OPTION value="2">明石
<OPTION value="3">西明石
<OPTION value="4" selected>大久保
<OPTION value="5">魚住
<OPTION value="6">土山
</SELECT>
</FORM>
は、
行き先
<FORM>
行き先
<SELECT name="station" size="3" multiple>
<OPTION value="1">朝霧
<OPTION value="2">明石
<OPTION value="3">西明石
<OPTION value="4" selected>大久保
<OPTION value="5">魚住
<OPTION value="6">土山
</SELECT>
</FORM>
は、
行き先
(5) <TEXTAREA
 name="シンボル名"
 rows="行数"
 cols="1行の文字数"
 wrap="方法"
>
</TEXTAREA>

このタグで囲まれた部分が、文字入力フィールドである事を示します
nameは、その項目につけられる名前を指示し、サーバに送られる項目名となります
rowsは、文字入力フィールドの行数を指示します
colsは、文字入力フィールドの1行の文字数を指示します
wrapは、文字の折り返し方法を指示し、「off(入力したままで送信)」、「soft(エリアに収まる様改行、サーバには改行を送らない)」、「hard(エリアに収まる様改行、サーバも改行を送る)」が選択可能です
以下は、この使い方の例です

<FORM>
<TEXTAREA name="message" rows="4" cols="30" wrap="off">
ここに、あなたから、講師へのメッセージを入力して下さい
どんな内容でもよいです
思った事を書いて下さい
お待ちしております
</TEXTAREA>
</FORM>
は、
<FORM>
<TEXTAREA name="message" rows="6" cols="30" wrap="soft">
ここに、あなたから、講師へのメッセージを入力して下さい
どんな内容でもよいです
思った事を書いて下さい
お待ちしております
</TEXTAREA>
</FORM>
は、
(6) <!--
-->

このタグで囲まれた部分が、コメントである事を示します
コメントは、ブラウザにより無視されます
以下は、この使い方の例です

前の文<!--
ここは、コメントです
表示されません
-->後の文
は、
前の文後の文
(7) 特殊文字

「<」「>」等は、そのまま書くと、タグの始まりや、終わりと解釈されてしまいますので、特殊な方法で記述します
記述は、「&」とそれに続く記号、及び、終わりを示す「;」で組となっています
以下は、それらの代表的なものです

表示記述方法
<&lt;
>&gt;
&&amp;
"&quot;

また、文字コードを直接書く手段として、「&#」とそれに続く3桁の10進数(文字コード)、終わりを示す「;」を組として記述する方法があります
以下は、この使い方の例です

&#065;&#066;&#067;&#068;は、
ABCD
(8) <!DOCTYPE>

このタグは、HTMLのタグではありませんが、重要なもので、HTML文書の記述文法を規定します
<!DOCTYPE>タグは、<HTML>タグより前(HTML文書の最初)に置きます
以下は、この使い方の例です

<!DOCTYPE html public "-//W3C//DTD HTML 3.2 Final//EN">は、
HTML3.2を採用した文書である事を示します

<!DOCTYPE html public "-//W3C//DTD HTML 4.0 Transitional//EN">は、
HTML4.0を採用した文書である事を示します