1.HTML全体

ここで説明するものは、特にページ上には表示されませんが、HTML文書の文書構造を示すため必要なものです
ここでは、タグの内、<HTML><HEAD><BODY><BASE><TITLE><META><SCRIPT>について説明します

まず、一般的なHTML文書の構造を示します
これらのそれぞれについて説明していきます

(1) <HTML>
</HTML>

この2つのタグではさまれた部分が有効なHTML文書の範囲となります
(2) <HEAD>
</HEAD>

この2つのタグではさまれた部分がヘッダ情報となり、次の(3)〜(6)のタグが使用出来ます
(3) <TITLE>
</TITLE>

この2つのタグではさまれた部分がその文書のタイトルとなります
このタイトルは、ブックマークに引用されますので、文書の内容を示す適切なタイトルをつける必要があります
<TITLE>HTML勉強会</TITLE>の様に使用します
(4) <META
 http-equiv="文字列"
 name="文字列"
 content="文字列"
>

ページ制御のための特別なタグです
http-equiv、nameは制御したい情報の名前を示します
contentはその値を示します
このタグはだいたい次の3つの目的で使用されます

(1)指定した時間後に画面をリロードさせたい場合
    <META http-equiv="refresh" content="5;url=http://www.aip.gr.jp">の様に使用します
    この例では、このページを表示した5秒後に、http://www.aip.gr.jpへジャンプします
(2)検索ロボット用の情報の記述
    <META name="keywords" content="HTML勉強会">の様に使用します
    この例では、検索ロボットに対し、このページをキーワード「HTML勉強会」に関連付ける様、指示します
    この使い方でのnameには、「keywords(キーワードの指定)」の他に、「author(ページの作者の記述)」、「description(ページの内容説明)」が使えます

    <META http-equiv="robots" content="noindex">の様に使用しますと、このページは検索エンジンに登録されません
    この使い方でのcontentには、「noindex(検索エンジンに登録しない)」の他に、「nofollow(このページからのリンクをたどらない)」、「none(noindex+nofollow)」が使えます
(3)文字セットの指定
    <META http-equiv="content-type" content="text/html;charset=Shift_JIS">の様に使用します
    この例では、文書内容をHTMLテキストとして、文字コードとしてシフトJISを使用している事を示します
    この使い方でのcharsetには、「Shift_JIS(シフトJIS)」の他に、「iso-2022-jp(JIS)」、「EUC-JP(EUC)」等が使えます
(5) <BASE
 href="基準となるパス"
 target="ターゲットウィンドウ名"
>

HTMLで指定するURL等のデフォルト値を設定するタグです
hrefは、ファイルの指定を相対パスで行った場合の基準パスを指定します
targetは、リンク先を表示させるデフォルトのウィンドウ名を指定します
このタグはだいたい次の2つの目的で使用されます

(1)相対パスの基準パスを指定する場合
    <BASE href="http://www.aip.gr.jp/image">の様に使用します
    この例では、リンクや画像ファイル等の指定でその名称のみを指定した場合、http://www.aip.gr.jp/imageの中を指すことを示します
(2)リンク先を表示するウィンドウ名を指定する場合
    <BASE target="rightframe">の様に使用します
    この例では、リンクの表示先をrightframeにする事を示します
    このテキストでもそうですが、左の部分のリンクの選択で、右の画面の内容表示させたい場合等で使用します
    この使い方では、targetに目的のフレームを指定しますが、その他に、「_blank(新しいウィンドウ)」、「_self(自分自身)」、「_parent(親ウィンドウ)」、「_top(ウィンドウ全体:フレームの解除)」が使えます
(6) <SCRIPT>
</SCRIPT>

この2つのタグではさまれた部分にスクリプトを記述します
スクリプトは、特に規定されませんが、一般的にはJavaスクリプトが使われています
詳しくは、Javaスクリプトのところでやります
(7) <BODY
 background="背景画像のURL"
 bgcolor="背景色"
 text="色"
 link="色"
 vlink="色"
 alink="色"
>
</BODY>

HTML内部の基本設定を行うタグです
backgroundは、画面の背景に貼り詰める画像を指定します
指定出来る画像は、GIF、JPEGです(ブラウザのバージョンにより、PNG、アニメGIFも可能です)
bgcolorは、画面の背景色を指定します
textは、通常の文字の色を指定します
linkは、リンクされている部分の色を指定します
vlinkは、既に訪れたリンクの色を指定します
alinkは、リンクが選択された時(クリックされた時)の色を指定します
色は、次の2通りの指定の方法があります

(1)色の名前で指定する場合
    whiteとかblueとかの色の名称を指定します
    指定可能な名前は、ZSPC Super Color Chart等で確認出来ます
(2)RGB値で指定する場合
    #に続く6桁の数字(0〜9)、文字(a〜f)で色の組み合わせを指定します
    それぞれ、2桁づつ、赤、緑、青の順で16進数を用います(00で一番暗く、ffで一番明るくなります:水色なら#00ffffとなります)
<BODY background="http://www.aip.gr.jp/image/back.gif" bgcolor="#000000" text="#ffffff" link="#0000ff" vlink="#ff00ff" alink="#ffff00">の様に使います
この例では、背景画像として、http://www.aip.gr.jp/image/back.gifを指定し、背景色を黒、文字色を白、リンクを青、訪れたリンクを紫、選択リンクを黄で指定しています